【ものづくり補助金】リースは使うべきでない理由

【ものづくり補助金】リースは使うべきでない理由

お客様よりよく相談される内容です。

ものづくり補助金はリースで設備導入可能ですか?」というご相談。

私の回答は、「リースで設備導入可能ですが、オススメしません。」です。

ものづくり補助金の公募要領(ガイドブック)の補助対象経費として「機械装置・システム構築費」があり、その中身として、「専ら補助事業のために使用される機械・装置、工具・器具(測定工具・検査工具、電子計算機、デジタル複合機等)の購入、製作、借用に要する経費」とあります。

末尾の「借用」にリースが含まれますので、リース契約はものづくり補助金の対象となっています。

それでは、なぜ私がものづくり補助金はリースをオススメしないかというと、「補助事業実施期間の費用しか対象にならない」ためです。

ものづくり補助金では、「補助金の交付決定から補助事業実施期間は最大10か月間」とルールがあります。

つまり、最大で10か月分の支払ったリース料しか補助金の対象にならないです。

例えば、機械を導入するのに5年間で1800万円のリース契約を結んだとします。毎月あたりのリース料は、30万円ですので、最大で10か月分とすると、300万円が補助金の対象となります。小規模事業者ではない中小企業の場合は2分の1が補助率になるので、リース契約の場合、補助金として受け取れるのは僅か150万円です。

もし、この機械をリースではなく購入していた場合は、1800万円の2分の1の、900万円を補助金として受け取れる可能性がありますので、リース契約するメリットが薄いです。

基本的には、「ものづくり補助金の活用は、購入で検討しましょう。」が私の見解です。

本日は以上です。

参考になれば幸いです。

岸本圭祐

㈱ケーズパートナーズ 代表取締役 中小企業の➀資金調達、➁経営計画作成・実行、➂スモールM&Aを支援している。

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