おはようございます。
開業してから私は意識して余白の時間を取るようにしています。
「忙しい」と目の前の仕事に追われていると、一見すると本人は「調子が良い」、「絶好調!」と思いがちです。
しかし、世の中は凄まじいスピードで変化します。
マーケットの動向、お客様のニーズも多種多様に変化します。
目の前の仕事に終われるということは、実はとても怖いことなのです。
ややもすると世の中に取り残されます。
ご存知の方も多いかもしれませんが、『7つの習慣』の著者であるコヴィー博士は、第3の習慣で「私たちの時間の過ごし方は、4つの領域に分けることができる」と述べています。
- 第1領域
「緊急かつ重要」な活動が第1領域です。第1領域には、緊急に対応する必要があり、なおかつ締め切りのある大事な仕事、クレーム対応など重要な事柄が入ります。「必須の領域」という名のとおり、第1領域に入るものは必ずやる必要がある活動です。
- 第2領域
第2領域には「緊急ではないが重要」な活動が入ります。「緊急ではない」は「納期がない」と言い換えれます。例えば、新規事業の立案、事業戦略の構想、会議や訪問の事前準備、家族や友人との時間、人間関係づくり、運動、心身のメンテナンスなどが入ります。
- 第3領域
第3領域は「緊急だが重要ではない」活動です。無意味な会議、大量のメール処理、不必要な報連相、突然の営業電話や飛び込みへの対応などです。別名「錯覚の領域」というとおり、第3領域の活動は緊急度が高い、納期や期日があったり、急いで対応する必要があったりするため、「重要であり、やらなければいけないこと」だと我々は錯覚してしまいがちです。
- 第4領域
無意味な電話やメール、SNSやYouTubeの見過ぎ、休憩のし過ぎ、ゲームのやりすぎなど、時間を浪費する活動が第4領域です。また、適切な休憩やSNS、ゲームなどは、気分観点や生産性を上げるうえで大切な活動です。しかし、やり過ぎると浪費の領域に入ってしまいます。
この中で、私は第二領域の時間の創出を特に意識して行っています。
与えられた24時間は皆平等なため、意識しないと絶対に確保できません。
いや、意識するだけは、無理でしょう。
仕組み化して、習慣化することが必要です。
弊社の主要サービスでもある「PDCA顧問」では、忙しい事業者様と定期的な経営検討会議を実施することで、第二領域の時間を確保して頂いています。
まさに「戦略日」であり「戦略時間」の創出をして、経営者と一緒に緊急ではないが重要な事柄について検討しています。
組織戦略や人事評価制度構築などいわゆるマネジメントの事柄についても重要です。
しかし、小規模企業の多くは、売り上げを上げること、しかも将来永続的に売り上げを上げ続けること、いわゆるマーケティングの課題を持つ経営者様が多いです。
戦略時間の多くは、マーケティングに関することに時間を多く割きます。
売上のこと、お客様のことについてじっくり伺います。
この戦略時間、マーケティング時間を仕組み化して確保することで、じわじわと業績が向上する局面に何度も何度も立ち会ってきました。
小手先のテクニックではありません。
年末の忙しい折、『来年こそは』戦略日を設けてみることをお勧めいたします。
来年も「忙しい1年だった」と終わらせるのか。
勝負はもうすでに決まっているかもしれません。
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