以前のブログでも取り上げたように、「時中」とは、中国の古典「易経」において非常に重んじられる言葉の一つです。
その時にぴったりの解決策のことを「時中」と言います。
第6原則「時中を見極めよ」 – 中小企業診断士 岸本圭祐のブログ (kspartners.co.jp)
季節で例えると、春には種を蒔くことが春の時の解決策、秋に収穫し刈り入れすることが秋の解決策です。時中です。
冬の雪と氷に終われた大地に種を蒔くのは問題を起こすことで、冬の時中ではありません。
つまり、時中とは、その時にぴったりのことをするということです。
時中でなければ、中途挫折し、問題が発生します。
この時中を見極めることが経営において非常に重要ですが、これは何も経営に限ったことではなく、あらゆる分野に応用できます。
時中は、人間関係にも見いだせます。
人間関係の時中サイクルというのも考えられます。
例えば、今まで仲が良かったけれど、ちょっとしたきっかけで行き違いになって、短期間かもしれませんが、疎遠になってしまうということがあります。
でも、疎遠になった時にも相手の気持ちを考える。三方よしです。
相手の事も信頼し、相手の人格を認めて、相手が悪いとか人のせいにばかりしないで、自分ができる影響の輪を考えます。
自分ができることに特化して、自分ならば今、どういうことをすれば相手とウィンウィンになるかを考えます。つまり、時中を考えます。
人間関係における冬のタイミングでの時中は何か?
おそらく「そっとしておく」ことだと思います。
自分のタイミングで、自分がちょっと寂しいからといって声をかけたりしない。
相手がちょっと煩わしいなと思った時は、あえて距離を置く。これも優しさですね。
そうやってまずお互いの気持ちを養生します。しっかり休ませます。
そして、何かのきっかけで春が来ます。
再開のきっかけです。また交流するきっかけができることがありますね。
その時に軽く種を植えます。
でも、そこであまりしつこくしないで、まずは簡単に最初のきっかけを大事にします。
種を植え、そして次に少しずつまた交点があれば交流が自然と増えます。
さらに、流れができたら、その人間関係をまた育成していきます。夏のタイミングでです。
必要なものは取り入れて、必要ではないもの、雑草や害虫は取り除く。
それをした後に、再び仲良くなる。実りの秋、収穫の秋です。
やっぱり、養、殖・育・産なのです。
このように時中はあらゆる局面で見だせます。
しっかりその時々の時中を見極めれば、今まで以上に物事がうまく進むでしょう。
岸本が代表を務める→株式会社ケーズパートナーズ
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