日本マクドナルド創業者・藤田田氏の名著「ユダヤの商法-世界経済を動かす-」を参考に商売の5つのキーワードを今回は紹介させていただきます。
➀金持ちから儲けさせてもらう
国税庁出所による金融資産保有額でのマーケット分類の調査データがあります。
そのデータによると、
「超富裕層(5億円以上)」は105兆円(9.0万世帯)、「富裕層(1億円以上5億円未満)」は259兆円(139.5万世帯)、「準富裕層(5,000円未満以上1億円未満)」は258兆円(325,4万世帯)、「アッパーマス層(3,000万円以上5,000万円未満)」は332兆円(726.3万世帯)、「マス層(3,000万円未満)」は678兆円(3,000万円未満)という分布のようです。
ここから分かることは、準富裕層以上(資産5,000万円以上)は約475万世帯もあります。
ダイヤモンドなど「ちょっとしたぜいたく品」はこの層に販売しやすいですね。
個人的には、想像していたより結構世の中にはお金持ちががいるんだなと感じました。
この層にどうアプローチするかに知恵を絞りたいですね。
②女を狙え
興味深い文章がありました。
「ユダヤ商法に商品はふたつしかない。それは女と口である。」
理由は、
「男は働いて金を稼いでくるもの。女は男が稼いできた金をつぁつて生活を成り立たせるものだから。」
のようです。
怪しくきらめくダイヤモンド、豪華なドレス、指輪、ブローチ、ネックレスなどのアクセサリー、高級ハンドバックなどの高価品などは全て女性がターゲットですね。
③口を狙え
口に入れるものを取り扱う商売は儲かる。
例えば、八百屋、魚屋、酒屋、乾物屋、米屋、菓子屋、くだもの屋など・・・
売られた商品がその日のうちに消費され、廃棄されていくという特性があります。
藤田田氏も日本マクドナルド社で稼いでいます。
④厚利多売商法で儲けろ
「薄利多売は、希少価値を売れば、いくらでも可能である。」
豊臣秀吉の事例
フィリピンから珍しい壺を持ち帰って、「これはイギリスの宝物です」と献上した堺商人がいました。
秀吉は大変に珍重し、合戦で著しく戦功をあげた大名にこの壺を贈り、大名も家宝として代々この壺を伝えたそうです。
しかし、徳川300年後の鎖国が解けた後、なんとその壺は西洋の便器だったことが判明しました。
当時の日本に同じものが二つとなかったために生じたことでした。
外国で1,000円で買えるものが日本で100万円で売れることもあれば、その反対もある。
希少価値があれば利幅は大きくなります。
⑤文明の落差を売る
舶来品に高い値がついて売れるのには他にも理由がある。
何百年、何前年という歴史の重み、人智の結晶が作り出す見事な製品が高い値をつけても売れる一つの理由となる。
古い文化と新しい文化の落差に値段をつけ、文明の落差が生むエネルギーを利益にして商売になる場合もあります。
今回の内容が新規事業やビジネスのヒントになれば幸いです。
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