こちらもよくお問い合わせを頂く内容です。
「来年度は補助金の公募あるんですか」
令和4年の補正予算案が経済産業省から発表されています。
結論から申し上げますと、正式に予算承認され、第9回以降の公募についても実施されるようです。
事業再構築補助金の第9回以降の公募については下記の通りです。
<令和4年度第2次補正予算案>
〇成長枠
成長分野への大胆な事業再構築に取り組む事業者向け
補助上限額:2,000万円、4,000万円、5,000万円、7,000万円※従業員規模により異なる
補助率:1/2
〇グリーン成長枠
研究開発・技術開発又は人材育成を行いながら、グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に資する取組を行う事業者向け)
【エントリー】
補助上限額:4,000万円、6,000万円、8,000万円※従業員規模により異なる
補助率:1/2
【スタンダード】
補助上限額:1億円
補助率:1/2
〇産業構造転換枠
国内市場縮小等の構造的な課題に直面している業種・業態の事業者向け
補助上限額:2,000万円、4,000万円、5,000万円、7,000万円※従業員規模により異なる
補助率:2/3
〇サプライチェーン強靱化枠
海外で製造する部品等の国内回帰を進め、国内サプライチェーンの強靱化及び地域産業の活性化に資する取組を行う事業者向け
補助上限額:5億円
補助率:1/2
〇物価高騰対策・回復再生応援枠
業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む事業者向け
補助上限額:1,000万円、1,500万円、2,000万円、3,000万円 ※※従業員規模により異なる
補助率:2/3(一部3/4)
〇最低賃金枠
最低賃金引上げの影響を受け、その原資の確保が困難な特に業況の厳しい事業者向け
補助上限額:500万円、1,000万円、1,500万円※
補助率:3/4
印象としまして、コロナ対策から、幅広く成長分野支援に対象が切り替えられました。
全体的に補助金額交付額が減少しているのが特徴的です。
その一方で、グリーン成長枠や、新設された成長枠に関しては上限上乗せ、補助率の増加のような支援措置も新たに追加されています。
しかし、①規模拡大(事業規模を中小・中堅企業等から中堅・大企業へ規模拡大させる計画)、②賃上げ(継続的な賃金引上げ及び従業員の増加、または賃上げ要件の達成)という条件が付加されています。
上限額が大きいのは「サプライチェーン強靭化枠」「グリーン成長枠」の2つです。
具体的にどのような条件が求められるのかは現時点で不明です。
あくまで私の推測の範囲ですが、サプライチェーン強靭化枠は、昨今の海外情勢を踏まえて、国内に主力製造拠点(マザー工場)を設置するケース等の要件が求められる可能性もあるかもしれません。
次に、ものづくり補助金についても来年度も公募が予定されています。
加えて、新たな枠やインセンティブが付与されます。
〇グリーン枠の拡充
温室効果ガス排出削減の取組度合いに応じて、3段階の補助上限が設定されます。
〇グローバル市場開拓枠を新設
海外展開に係るブランディング・プロモーション等の経費が補助対象へ追加されました。
大幅賃上げの達成で上限を最大1,000万円引上げ
事業終了後3~5年に事業場内最低賃金を年45円以上引上げること等で、補助上限が最大1,000万円引上げられます。
本日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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