効果的な話し方④~イエスの中の選択~

効果的な話し方④~イエスの中の選択~

今回は、昨日に続き効果的な話し方の4つ目についてご紹介させていただきます。

これもすごく使える方法です。

過去を振り返ると、私自身も営業マン時代にこれを多用していたように思います。

喫茶店を例に説明します。

普通、何か注文を取る時に、「何々はいかがですか?」と言いがちです。

たとえば、追加でケーキを提案したいとしましょう。

お客様からコーヒーを頼まれたという状況です。

「ご一緒にケーキはいかがですか?」と言ってしまうと、ケーキを食べるか食べないか、イエスかノーの選択肢になります。

そうではなく、次のような言い方をします。

ケーキは頼んだ方が良いですよという雰囲気を出しながら、

「じつは最近、当店ではですね、メロンケーキとイチゴケーキ、これが大人気なのですが、メロンケーキとイチゴケーキ、どちらがよろしいですか?」と言うのです。

ここでは、イエスかノーかは聞いていないですね。

ノーという選択肢をあまり考えずに、イエスを前提で、「メロンケーキとイチゴケーキだったらどちらがいいですか?」と聞くと、お客様はケーキは要らないとは言いにくい雰囲気になる、ということです。

あくまで、さり気なくやることです。

というように、ノーと言う可能性が低くなるような、問いかけ方をする方法です。

イエスの前提で、AとBどちらがいいですか?と選択をしてもらうのです。

イエスの中の選択というニュアンスで、それも、さり気なくAとBを提案します。

「チョコケーキと季節の梨のケーキが最近人気なんですよ」とか「苺と梨だったらどちらがいいですか?」などです。

そうしたら、「いやいいです!」と答えるような流れになりにくいということです。

もちろんこれも、押しつけがましくならないように注意が必要です。

AとBというように、選ばせる形の質問になっているので、選ぶ形の答えになりやすいですね。

受注率を上げる、注文率を上げるポイントでもあるので、参考になれば幸いです。

岸本が代表を務める→株式会社ケーズパートナーズ

岸本圭祐

㈱ケーズパートナーズ 代表取締役 中小企業の➀資金調達、➁経営計画作成・実行、➂スモールM&Aを支援している。

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