上司と部下の立場、取引先と自分の立場、それぞれの状況に応じて、相手の立場に立ってみると、全然違うことを考えていることに気づきます。
仕事に限らず、身内との関係でもそうです。
仮に子供がお父さんに反発しているとしたら、次のようなことがあるかもしれません。
もしかしたら、お父さん自身、自分が子供だった時に親父が夜遅く、酒臭い息を吐きながら酔っぱらって帰って来て、それでも仕事をして頑張っているんだ!などと偉そうにと言われていたとします。
子供の頃、それを聞いて本当に納得がいったでしょうか?
自分が子供の時は嫌だと思っていたのに、自分が親父の立場になったら忘れてしまう、なんていうことがあります。
子供との関係だけでなく、夫婦の間、あるいは職場でも上司と部下の関係でも起こります。
だから、自分が頑張っているというのは、相手には伝わりません。
人の立場で考えるというのは、「自分の頭の中で思っているとおりには相手は思ってくれない、人は自分に少し都合の良いように考える生き物なのだ」と本心で理解し、相手の気持ちを真剣に思い描くことにつながります。
こういった人情の機微を知っておくと、チームで仕事をする時の協力関係の築き方やお客様との関係構築の仕方も自ずと見えてきます。
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