今回は、効果的な話し方の3つ目についてご紹介させていただきます。
簡単に言うと、自分がやって欲しいことをストレートに主張するのではなくて、相手が好きなことに関わらせて提案するというやり方です。
営業においてもかなり活用できる方法です。
相手のLikeとマッチするように自分の提案をしてみます。
そこで、相手の頭の中を推測します。相手の好きなことに合わせて、あなたの好きなことをするために、一緒にこういうことしてみない?という風に合致させるのです。
ということは相手の好きなこと、嫌いなことをよく知っておくことが大事です。
一つ具体例をあげます。
最近ずっと彼氏と彼女が会っていない状況にあります。
彼女は彼氏にデートして欲しいと思っています。
相手の仕事が忙しく、あるいは仕事に没頭していて、自分のことがおろそかになっている。
そういう時に「私と仕事どっちが大事なの?」のような形で、問い詰めたくなるものです。
そのような時に、自分の希望を押し通すことを一回グッと我慢します。
自分の主張をすぐ言わない。一旦グッと我慢して、そして、相手の頭の中を考えて、好きなことに合わせるというわけです。
自分の主張をして「最近会ってなくて寂しいから会いたい」と言ったとしましょう。そして、相手がしぶしぶ「じゃあいいよ」と言った場合を考えてみましょう。
無理矢理に自分の主張を通して、相手がしぶしぶ了承した場合、実際にデートに行った時に困ったことが起きます。
自分の行動が制約されてしまうのです。
自分のわがままを押し通して、やりたいことを言おうとすると、相手は忙しい中、仕事をなんとか我慢して、仕事を止めて、わざわざ相手のために時間を作ったという気持ちがあるため、やらされ感や嫌々という感じがあっても仕方ありません。
何かあるとすぐ喧嘩のもとになるのは容易に想像がつきます。
せっかく仕事が忙しい中、やりくりして時間を作って会っているのに、「なんだよ、その態度!」とか「なんでわがままばっかり言うの!」と、同じことをやっても悪い方に取られることがありますよね。
これがゴリ押しして相手に希望を押し通した時の後々の副作用で悪い効果が起きやすい。喧嘩のもとになって、ますます関係が悪化することになります。
そのようなことになったらもう目も当てられません。
後々のことを考えると、やはり無理矢理に主張を通すというのは後にすべきです。
また、喧嘩のもとになるので、ここはやはり相手の好みに合わせるのが良いでしょう。
そこで、Likeマッチ法を活用します。
彼女は彼氏にデートして欲しいと思っています。
たとえば、彼氏がラーメンに目がないとします。
新しくできたラーメン屋さんには行列ができています。彼氏が新しいもの好きで、パスタが好きだとした場合、次のように提案します。
「今度、梅田に新しいラーメン屋さんができたけど、すごい人気でテレビでも紹介されているみたい。今度行ってみようか?」
これがデートと言わずに、彼氏の好きなことにかこつけて、自分の提案とワンセットで伝えるという方法です。
しかも相手の好きなことを中心に提案すれば、相手も喜んで、自分のことも考えてくれていると思って、「喜んで一緒にいきましょう!」というようになりやすいです。
ポイントは、相手のメリットを中心にして、自分のメリットをさりげなく伝えるということです。
自分のしたいこと、提案したいことを、相手のメリットを前面に出しながら伝える。
これがLikeマッチ法です。
ということは、相手の好きなことをよく知っていることが大事なので、事前にある程度、信頼関係を高め、相手の話をよく聴く、相手の好きなことを聴くということが必要になります。
是非、Likeマッチ法を意識してみてください。
きっと成果が変ってきます。
岸本が代表を務める→株式会社ケーズパートナーズ
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