商品別ABC分析の有用性とは

商品別ABC分析の有用性とは

今回のテーマは、会計的発想となります。

私もコンサルティングの中でよく活用します。

特に売上規模が2億円を超えてきたら検討いただきたいのが、商品別の損益計算書です。

10億円規模になってきたら、必須であると考えています。

例えば、営業利益が大きい順のように商品を上から並べてみます。いわゆるABC分析ですが、弊社のクライアントでもこれを検討いただくだけで過去に売上が上がったケースがあります。

これを作ったことがない会社は実際のところ多い印象です。

しっかり作っている会社は、スクラップ&ビルドといって、下位の赤字商品を縮小・撤退する判断基準に活用しています。

もともとスクラップ&ビルドというのは、店舗の改廃を意味します。

店舗や設備の入れ替えです。

例えば、25種類の商品があって、一番下のほうの入れ替えをするのです。

24位、25位あたりですね。

例えば24番目と25番目の一番下の下位20%、あるいは下位5%の商品というのは、営業利益が赤字だから、これを廃止します。

それで、新しい商品を開発して入れ替えます。

リストというのは不思議な性質があります。

隙間ができると新しいものを作る傾向があります。

これはお客さんもそうです。

顧客別の損益計算書を作って、お客さんで24番、25番みたいに、一番下の下位5%のお客さんとあえて1回お付き合いを辞めることも検討します。赤字だから、利益も低い、単価も低いけれども、色々面倒くさいお客さんかもしれません。

その場合、申し訳ないけれども一旦お取引は辞めさせていただいて、他のお客さんを探します。

それで顧客リストも25行のうち2行が空いたら、また2行が埋まることが多いです。

あえて顧客リストに空白を作る。

その代わり、1位、2位のお客さんやもっと順位を上げたいお客さんに空いた時間を投下するのも得策です。

まずは商品のスクラップ&ビルドをするために、営業利益が赤字の商品を商品別ABC分析で明らかにする。

一度是非お試しください。

岸本が代表を務める→株式会社ケーズパートナーズ

岸本圭祐

㈱ケーズパートナーズ 代表取締役 中小企業の➀資金調達、➁経営計画作成・実行、➂スモールM&Aを支援している。

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