目標の設定についてです。
第5原則に「目的を明確にせよ」があります。
第5原則「目的を明確にせよ」 – 中小企業診断士 岸本圭祐のブログ (kspartners.co.jp)
大事なことがありまして、目的と目標の関係は、目的が最終ゴール、目標は途中の通過点だということです。
目標を設定する時の注意点として、具体的な行動を言葉で表現したものでなければいけません。
例えば、ゴールが売上をアップすることならば、まずはお客様の信頼を得ることが必要となります。
そこで、第一にお客様の信頼を得る目標を決めます。
一例ですが、接客ならば、次のような行動目標を明示します。
➀お客様がお店に入られた時に、「いらっしゃいませ!」と言葉に出し、笑顔とともに元気に挨拶する。
②お客様が店員を探しているように見えたら、そこでにこやかにお声掛けをする。
③まずはお客様のご要望・お悩みを聞く。
④あからさまな売り込みをしない。
お客様の状態に応じて、タイミングよく接する。
時中ですね。そういった行動を一つ一つ決めます。
他には例えば見込み客として、住所や電話番号などを登録してもらったら、後日お礼のハガキを出すとか。そういった行動の目標ですね。
このような感じで目標➀、②、③、④・・・というのを決めて、そしてゴールに至ります。
また、毎日の閉店後における振り返りミーティングや週末のミーティングなど境目の時に短い時間でもいいですから、目標と実績のギャップを確認し、その差を埋める対策を考えることが大切です。
なお、適切な目標の5要件として「SMART原則」があります。
■Specific・・・・・具体的である
■Measurable・・・測定可能である
■Achievable・・・達成可能である
■Result・・・・・成果に直結している
■Time・・・・・・期日と時間配分が明確
まずは「Specific」です。
目標はできるだけ行動しやすいように、具体的な表現を使うことが望ましいです。
次に「Measurable」。
これは測定可能であるということです。
要するに、何回とか、何個とか、数字で測定できる目標を設定することです。
三つ目は「Achievable」です。
達成可能性です。
110%から130%くらいの少しストレッチした目標を設定します。
基本的には、ギリギリで、少し頑張らないと駄目だと言える感じがちょうど良いです。
4番目が「Result」です。
成果にコミットした目標であることが求められます。
全体の成果に直結していないと、目標としては独りよがり、自己満足の目標は望ましくないという話です。
最後に、「Time」の要件。これはとても大事です。
絶対に時間の要件を外してはいけません。
これには2つの意味があります。
1つ目は期日あるいは期限の意味になります。
もう一つは時間配分です。
この目標達成のために、予想で何時間くらいかかるか。
多くのビジネスパーソンが「時間がない!忙しい!」と嘆いていますが、要は全ての行動計画に時間配分の見積がなく、ただ「どんぶり勘定で時間の余裕など全く考えずに予定を片っ端から突っ込んでいる」のが根本の原因です。
最初は間違っても良いからとにかく見積もってみる。
最初は上手くいかなくても段々とやっているうちに精度が高まってきて、時間配分を決めた瞬間にコストがある程度、予測できるようになります。
あるいは業務効率がはっきりします。
ですので、是非普段から「時間がない!忙しい!」と嘆いている方は時間配分の練習をして欲しいです。
最後のTime要件はすごく大事です。
時間要因とは、➀期限(〆切)、②時間配分であるということ。
この2つは是非覚えてください。
これら5つのSMART要件を満たすことにより、目標はすごく締まったものとなります。
私のコンサルティングの中でも、次回の面談までにクライアントである社長さんなどにSMART原則を意識した課題設定をして、実行に移してもらっています。
この要件は、会社の中でプロジェクトを進めたり、部下に指示をしたりする時にも使える応用範囲の広いスキルです。
コメントを残す