新事業進出補助金。
正式名称『中小企業新事業進出補助金』
今年の目玉補助金ですね。
興味を持たれている事業者様も多いですね。
以前の事業再構築補助金と比較して売上減少要件がなくなり、一見すると、入口のハードルは下がったように見えます。
しかし、少し注意が必要です。
いや、かなり注意が必要だと個人的に思っています。
注意点があります。
その注意点とは、
①新市場性
②高付加価値性
が新たに審査項目となっている点です。
この2点が非常に高いハードルになると個人的に考えています。
新規事業(補助事業)に対して①新市場性、②高付加価値性がないと採択されません。
1つずつ解説します。
まず新規事業の「新市場性」要件について。
事業再構築補助金における市場の新規性は自社にとって既存の客層と異なる客層へのアプローチが対象でした。
新事業進出補助金の新市場性とは、新たに取り組む分野が社会における一般的な普及度や認知度が低いものが対象であり、エビデンスも要求されます。
事業再構築補助金の採択事業計画でよく出てきた焼肉店やフルーツサンドをを知らない人はいませんよね?
そうです。この「新市場性」の要件は、冷静に考えると、めちゃくちゃハードル高いです。
むしろ今の時代、そんなものあるの?という感じです。
次に新規事業の「高付加価値性」要件について
一般的な付加価値や相場価格よりも高水準、高価格なものであり、そのための価値や強みの分析が妥当であるかが審査項目となっています。
また、既存事業で培った強みや経験が重要で、それを活かして新規事業の成功までの道筋を明確に示す必要があります。
こちらも「新市場性」の要件ほどでもないですが、なかなか難しいと感じます。
加えて、採択率が低いであろうと予測します。
予測というかほぼ確定でしょう。
事務局募集の要綱では、1回あたり10,000件の応募に対して1,500件の採択を想定しており、予想採択率は15%と低めです。
おそらく1回あたりの公募で10,000件も応募はないと思いますが、それでも20~25%の採択率と考えるのが妥当かと思います。
個人的には、超ハードルが高く低採択率だった、事業再構築補助金の第12回公募と同等のレベルと推測しています。
以上を踏まえて、私の考えは「新事業進出補助金はハードル高い」です。
結論を申し上げますと、あまりオススメしません。
既に足元でも複数のご相談いただいておりますが、基本的にはものづくり補助金をオススメしています(ちゃんと要件に該当すればですが)。
あくまで私の支援スタンスとして、受託した限りは採択されるつもりで取り組みます。
そして高採択率にもこだわります。
ですので、何でもかんでも安易にできますよとは言いません。
その方が結果的に事業者様のためになると考えているからです。
本日は以上となります。
今回の内容が参考になれば幸いです。
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