仕事柄、相手に気持ち良く話してもらうのは非常に重要なスキルであると日々実感しています。
世の中には「話し方」や「営業話法」についての本や教材が溢れています。
しかし、「聴く」は、「話す」より奥が深く難しいスキルであると感じています。
お客様は次のようなことを無意識に思っているでしょう。
➀話を聞いてほしいのではなく、その話をする感情を聴いてほしいと思ってる。
*私の気持ちを聴いてほしい・・・
*自分の気持ちをわかってほしい・・・
②話を聴いてもらい共感してもらうことで安心感を感じる。
*私の気持ちがわかってもらえた(うれしい)・・・
*私の話おかしくないんだ(安心)・・・
*この人は私の味方だ(安心)・・・
③否定せずに自分の価値観を認めてくれる人に本音を話したくなる。
*この人なら私の本音を聴いてくれそう・・・
*この人になら私の秘密を打ち明けても良いかも・・・
*この人に全部言ってしまおう・・・
④悩みを解決してほしいと思うより、悩みを聴いてほしいと思う。
*(アドバイス)そんなこととっくに考えているは・・・
*(意見)それが出来たらわざわざ話していない・・・
*(感想)話すんじゃなかった・・・・
これらのお客様の心理を前提として、日々、聴き手は「話の聴き方のレベル」を上げる必要があります。
話の聴き方のレベルとして、私は大きく4つのレベルが存在すると思っています。
レベル1:批判しようと思って聴く
→嫌いな人、苦手な人の話を聴いている時は、無意識にこのスタイルになっていませんか?笑
レベル2:アドバイスしようと思って聴く
→その分野について詳しかったり、少し勉強してかじっていたりすると、ついついやりがちですね。
特に、我々のような士業・コンサルタントは注意が必要です。
レベル3:共感しようと思って聴く
→ここまで来ると聴き方について相当訓練されているのでしょう。
レベル4:教えてもらおうと思って聴く
→「共感」よりさらに上の次元です。
ビジネスパーソンがこのように話の聴き方のレベルを少しづつ意識して上げていくと、変なプロモーションをしなくても自然と商談・契約が成立します。
「聴く」のは「話す」より難しく奥が深い。
日々、商談・コンサルティングの現場に入る前には、「聴く」を意識しています。
「聴く!」とノートの一番上に書いて面談に臨むこともあります。
一生意識して磨いていく分野であると感じます。
皆様も是非、日々のビジネス現場で「聴く=傾聴」を意識して磨いていきませんか?
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