多くの中小零細企業の社長は、目の前の問題に追われています。
例えば、売上が上がらない。従業員が辞めた。従業員のモチベーションが上がらない。
これらは症状です。
繰り返し起こります。
これらを解決するための「戦術」思考になるのは当然かもしれません。
しかし、本来の社長の仕事とは、「戦略」を考えることです。
もっと具体的に言うと、
中小零細企業の社長の仕事は、高収益構造に向けたマーケットづくりです。
「お客づくり」ともいえます。
私の持論ですが、「役員報酬とはマーケットづくりの対価」と考えています。
ほとんどの中小零細企業の社長は、日々の効率性を追求する戦術に追われて、マーケットづくり、つまり、効果性を追求する戦略を考えることはありません。
極端な話ですが、マーケットづくりを徹底的に考えて、良いお客さん、良い売上ができれば社員のモチベーションが上がる現場を何度も見てきました。
中小企業経営の現場では、良いお客さん、良い売上が社員を育てるということがあります。
特に、売上規模が3000万~3億円位の中小零細企業では、人事評価制度や採用が問題でなく、社長が戦略思考になると、改善することが沢山あります。
マーケットづくり、戦略を考える時間を弊社では、マーケット時間や戦略時間と呼んでいます。
このマーケット時間を意図的に取ることで、業績には大きなインパクトがあることを私は日々のお客様との対話の中で実感しています。
社長の理想的なマーケット時間は、総稼働時間のうち30%です。
例えば、週に40時間あるとすれば、戦略に12時間を使いたいです。
実際は中々これだけの時間を確保するのは難しいでしょう。
会社の規模や業態によっては、社長が実務も兼務されている会社も沢山あります。
ただ、このマーケット時間が0時間の会社と毎月少しの時間でも取っている会社を比べると業績の差は歴然です。
これは紛れもない事実です。
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