おはようございます。
いきなりですが、イチロー選手が打席に立つ際に思い浮かぶ姿を想像してみてください。
腕を伸ばして、バットをセンター方向へ向けてぐるっと回して構えた姿を思い浮かべたの方が多いのではないでしょうか?
イチローが必ず行う動作です。
当たり前ですが、バットをセンター方向に向けること自体には大きな効果はないと思われます。
最強バッターであるイチローが打席において、結果に結びつかないことをするはずがなく、あの動作は、「失敗するかもしれない」などマイナスのセルフトークを減らし、集中力を上げるために行っていると考えられます。
ちなみに、セルフトークとは、「自分の中での会話」です。
感情や行動の引き金として、自分の中に生まれる言葉です。
人間は、一日何万回もセルフトークをしています。
イチローにとって、打席において「決まった動作をとる」、つまりルーチンを守ることに意味があります。
チームの優勝がかかった責任の思い打席であれ、自身のシーズン最多安打記録に挑戦する打席であれ、どんなハイプレッシャーの打席であってもルーチンは守ることができます。
腕を伸ばして、バットをセンター方向へ向けてぐるっと回して構える。
この動作に失敗はありえません。
この絶対に失敗しないことを粛々と行うことで自分の中のマイナスのセルフトークを減らしていき、またマイナスのセルフトークが生まれないようにしているのでしょう。
どんな場面でも動じることのないように見えるイチロー選手ですが、あのルーチンを見るたびに、逆に彼が自分の中の恐れや緊張と言った失敗の可能性を明確に意識しているのではと感じます。
ルーチンは当然、私たちの世界にも取り入れることができます。
イチロー選手ですらルーチンを守っている。
この観点は日々の生活や仕事で忘れないようにしたいです。
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