「目標」と「目的」。
人事評価や営業などあらゆるビジネスシーンで使われる言葉です。
しかし、言葉の違いをしっかり理解していますか?
この二つの言葉を曖昧に使っている方が多いです。
従業員や部下に違いをきっちりと説明できるようにしたいものです。
人によって表現やニュアンスが若干異なりますが、今回は私が定義している「目標」と「目的」の違いについて考えてみたいと思います。
まず「目標」です。
目標というのは、中間ゴールです。
目標の「標」の文字は、道標(みちしるべ)を表します。
道標は、道路に目的地まで距離や方向性を示すために設置された中継地点です。
つまり、目標とは途中経過であり、道しるべあるは道路標識的意味合いがあります。
それに対して、目的は目的地なのです。
目的の「的」の文字は、的(まと)を表します。
弓やダーツ等でイメージできるようにど真ん中の狙うべきポイントですね。
つまり、目的と言う言葉は目的地、到達、最終ゴールと考えます。
目標は、途中の通過点なのに対し、目的は終着駅、最終ゴールを意味します。
中間ゴールの目標と比較して、目的は視点が長期ですね。
会社経営にあてはめると、社長が目的を持っていることが極めて大事です。
なぜ当社は、この商品を売っているのか?なぜ私たちは商売をするのか?
この「なぜやるのか」という意義付けが大切で、私たちは目的や意義のないことに対して努力をすることができません。
意義があるから頑張れます。大義名分があるから必死にやれます。
お客様のこういったニーズにこたえるため、こういった形でお客様を幸せにするため、そういった心からの目的意識、意義が必要で、これが仕事の目的になります。
最終ゴールをどこに定めるかということが経営をする上でも、何かの計画をする上でも大事になります。
的をちゃんと見ていないと正しい行動はできません。