チャンクアップ、チャンクダウン

チャンクアップ、チャンクダウン

おはようございます。

コーチングスキルには、「チャンクアップ」と「チャンクダウン」というスキルがあります。

「チャンク」は、かたまりを意味します。

物事を捉える切り口の大きさと理解いただければ大丈夫です。

コーチングの世界では、具体的に絞った一番小さなかたまりを「スモールチャンク」と言います。

そして、抽象的でぼんやりとした少し広めのかたまりや考え方を「ビッグチャンク」と言います。

ビッグチャンクとスモールチャンクのだいたい中間ぐらいにあるのが「ミドルチャンク」になります。

つまり、大分類、中分類、小分類のイメージになります。

例で見ていきましょう。

ビッグチャンク(大分類)は「仕事がつらい」です。

「なぜなら」と考え、ミドルチャンク(中分類)が「人間関係の悩みがある」となります。

他に「仕事の効率が上がらない」「時間通り進まない」「成績が上がらない」などが考えられます。

さらに、人間関係にも色々あるので、もう一度「なぜなら」を考え、スモールチャンク(小分類)は「最近配属された上司が苦手」となります。

人間関係と言っても、上司部下の関係、取引先との関係、同僚との関係など色々なことがあります。

上司も複数いるかもしれません。

そのような場合は、スモールチャンクを「A部長との関係で困っている」のように、もっと細かくする必要があります。

ビッグチャンクからミドルチャンク、スモールチャンクと細かくしていくことによって、物事を具体化していくことになります。

そのための質問は、「それは具体的にはどういうことでしょうか?」「どのようなことですか?」などです。

あるいは「なぜでしょうか?」という場合もあるでしょう。

このように具体化していくことをチャンクダウンといいます。

次に、チャンクアップです。

「最近配属された上司が苦手」というスモールチャンクから始まります。

「それは結果としてどういうことに繋がりますか?」という質問をすることで、「人間関係の悩みになる」とミドルチャンクチャンクになります。

さらに「それはつまりどういうことでしょうか?」と質問することで、「仕事がつらい」というビッグチャンクにたどり着きます。

思考を一旦抽象化してから具体化していくと、別の具体例にも使えるので、応用力を発揮するにはチャンクアップが必要です。

チャンクダウン、チャンクアップの考え方も是非意識してください。

同じビッグチャンクとかミドルチャンクでも「スライドアウト」というスキルも使います。

スライドアウトは「他には何かありますか?」と質問します。

「何か言い足りないことはありますか?」と聞くこともあります。

他に何かあるかという質問に答えてもらうと、今度は新しい視点が手に入るので、これもかなり有効です。

本日お伝えしました「チャンクアップ」、「チャンクダウン」、「スライドアウト」を是非、ご活用くださいませ。

本日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

岸本圭祐

㈱ケーズパートナーズ 代表取締役 中小企業の➀資金調達、➁経営計画作成・実行、➂スモールM&Aを支援している。

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