平屋建て組織は、1階のフロアに社長も部下としての従業員も全員いるイメージです。
年商3,000万円~3億円くらいで、まさに零細企業です。
従業員にして、おおむね10人くらいまでの大きさが目安です。
組織戦略の考え方➀~平屋建て組織~ – 中小企業診断士 岸本圭祐のブログ (kspartners.co.jp)
平屋建ての小さい会社(10人以下)だと、社長自身もプレイヤーなので、8割くらいは現場担当者としての仕事をします。それで、残りの2割のうち13%が、いわゆる戦術リーダーの仕事です。したがって100%のうち93%くらいは戦術と戦術の管理で忙殺されれます。
本当に会社を長期的視野に立って長い目でものを見られる時間が7%くらいのイメージでしょう。
社長の仕事時間の10分の1もないです。
これがいわゆる「貧乏暇なし」といわれる現象の背景にある本質です。
社長が現場をやっている間は、ふつう戦略的な発想が出てこないので、戦略面ではいつも不利な状況になります。
やっぱり戦略に特化していつも戦略を考えている社長がいると、それとの比較で、零細企業はやっぱり戦略の能力の差でいつも不利な状態に陥ります。
下手をすると平屋建てからいっこうに抜け出せません。
このような閉塞感のある状況を脱するためには、平屋建ての会社が何かのきっかけで2階建てになるようなことを最初から考えなければいけません。
日々の実務(戦術)をしながら、リーダーの仕事7%を14%以上に上げてこないと、事態は改善しません。
初期の頃に社長は相当忙しいのが一般的です。
戦術80対マネジメント13対戦略7という、現場仕事の比率が高い状態でもなんとか戦略を考える時間を捻出しなければなりません。だから、社長は長時間労働になりやすいわけです。平屋建て組織の宿命ですね。
リーダーとして戦略を練って、どうやったら会社が有利に、競争上有利になるかを考えます。
平屋建て組織だと、なんの工夫もしなければ戦略を考えるエネルギーや時間は7%くらいしか取れません。
意識して2階建て組織の社長と同じ14%以上に引き上げる努力が必要になります。
これが規模を上げる時のポイントになります。
本日は以上です。この内容が皆さまのお役に立てれば幸いです。
岸本が代表を務める→株式会社ケーズパートナーズ
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