今回は、コンサルティング、コーチングにおいて、クライアントの立場より「聞いてもらえることの効果」について取り上げさせていただきます。
➀再インプット
自分の声を聴くことによって、自分の耳が刺激を受けるのです。これをレセプターと言います。
自分の声に刺激を受け、感情が高まることもあります。
例えば、夜電話をしていて、感情的に落ち込むと、自分の言葉にさらに落ち込みが激しくなったりします。
怒っていると、自分の声にまた怒ってしまって、怒り方が甚だしくなってしまい、怒りが終わらなくなることがあります。
つまり、自分の声に自分が感情的に反応するのです。
これは良いこともあります。良い言葉を話すと、自分の耳でもう一回聞いて刺激を与えることができます。
話をすることによって、自分の声を耳で聞く。
そして、自分で考えるようになります。
話をさせるということの効用です。
②アウトプット
思考の整理をしないとうまく話せません。話をさせてみると、曖昧なところはモゴモゴしてしまいがちで、どこか不十分な理解かが、自分で分かるわけです。
自分自身がまだ気持ちや思考の整理がついてないということが分かって、また活性化します。
自分で話すことによって、きちんと説明できないところに、考えとのギャップや矛盾があることに気づきます。
そうすると、そこについてもう一回前向きに調整し、点検・改善しようという気持ちが湧きます。
③メンタルの向上
聞き手の態度などを見て、相手が受け入れてくれたという安心感が得られ、リラックスできますね。
リラックスすれば、自分の思いもよらないような潜在意識からの心の声が聞けて、本人も驚くわけです。
もっと話したいと思うようになり、信頼度がアップします。
上司と部下の関係で部下にこう思ってもらえればすごくいいですよね。
そして、モチベーションアップにつながります。
話したいことを話すとスッキリし、ストレス発散にもなります。
相手が気持ちよく聞いてくれるとどんどん話し、それによって気持ちが軽くなって、気持ちよく話しをしてもらうということはすごく大事です。
私もコンサルティングをしていて「ここまで話すつもりではなかったのに、気がついたら話していて、意外でした」ということを言われたりします。
そういった無意識の状態で、隠れていた膿を出すようなことも時として大事なことです。
リラックスしたことで、今まで溜まっていた感情が出てきたのです。
それでスッキリすることもあります。
相手の人生が変わることもあります。
聞くスキルには、それくらいのインパクトがあります。
岸本が代表を務める→株式会社ケーズパートナーズ
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