この行動原則は、これまでクライアントの社内研修などをやっていて、特に新人のような経験が浅い方にとっては非常に分かりやすい原則とされており、取り組みやすいという話をよく頂きます。結果がすぐに出やすいからです。
例えば、一つの大きな問題がって、一見難しそうに見えるけれど、複数の要素が組合わさっただけで、1個1個分解をしてみると、案外その問題の中心点にあたるものが易しい問題だったりします。
バラバラにして取り組みやすいところから処理をしてみる。
その取り組みやすいところが時中(その時にぴったりの解決策)だったりすることもあります。
そうすると、案外この問題は思ったよりも解決しやすいなということがあって、そういうケースにあたると新人の方や経験の浅い方でも、小口化してみたらなんとかなりました、なんていう報告を受けることがあります。
例えば、会社の利益を増やすにはどうしたら良いか?などといった問題があった場合を考えてみます。
利益は売上などの収益から費用を引いて求めます。
【利益=売上-費用】
つまり、利益のプラス要素が売上などの収益であり、利益のマイナス要素が費用=コストですから、利益を売上の要素と費用(コスト)の要素に分解できます。
さらに、売上は客単価に客数を掛けて求められます。
「客単価を上げる」、または「客数を増やす」検討課題がさらなる小口化によって手に入ります。
次に、費用(コスト)を下げるという大きな問題もそれだけで見るとどうしたらいいのか分かりませんが」、会社の現場を見ながら、こちらも小口化して考えます。
会社の現場には色々な要素があります。
「あそこには無駄なスペースがあるな」、「無駄な在庫があるな」など。
無駄な在庫を減らすだけでも倉庫を一つかえすことができるかもしれないなどと問題の小口化によって次々とアイデアが出てくるはずです。
倉庫を三つ持っていたとすれば、在庫を半分にするだけで、一つの倉庫は借りなくて良いから、賃借料も減ります。
あるいは、その倉庫を管理する人も要らなくなります。
他の部署に配置転換すれば営業の方に行けるから、結果的にコストダウンになりますね。
困った時には「小口化!」というくらいこの思考技術は良く使います。とても便利です。
小口化のスキルを意識して使い、どんどんトレーニングすることで、時に驚くような効果が期待できます。
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