粗利は経営のエネルギー源

粗利は経営のエネルギー源

損益計算書という決算書では売上総利益ともいいますが、この売上総利益、または粗利が経営上、なによりも優先すべき経営指標として重要になります。

ランチェスター経営で有名な竹田陽一氏も粗利が経営のエネルギー源となる基本的な要素であることをとても強調されています。粗利から従業員の給料や色々な諸経費が支払われることになるからなのです。

とにかく、まず会社で大事なのは粗利益の確保です。

もしも過去5年間の間に少しづつ粗利益の利益率が下がっているならば、会社にとって由々しき事態です。

それは危険な兆候ですので、粗利益が下がらないように常に監視、ウォッチしましょう。

粗利益の要素として売上や仕入原価があります。

仕入原価に無駄がないかどうか。

ちゃんと仕入単価をチェックしているか。

必要以上に高い値段で買っていないか。

市場をちゃんと見て、商品の、物品の価格に合わせた適正な仕入れ価格、あるいは仕入れの物流コストなどがちゃんと抑えれているかどうか、無駄がないかどうか。

また、仕入れコストを抑えながら、売上の単価を上げる。

中小企業は安売りしてはいけません。

中小企業は単価を上げる。

常にどうやったら値上げができるだろうかということを考え続けるのです。

これが社長の役割。

これは多くの社長さんにとって99%間違いないと思うのですが、値上げすることを常に考えていません。

実際には値引きばかり考えているのです。なぜなら売りやすいから。

違います。

中小企業は値引きをしたら終わりです!

値上げ、値上げ、値上げ・・・・・・

常に値上げのチャンスがないかチャンスを窺います。

値上げを意識するから、お客様に対してサービスができるのです。

突然値上げをしようとすると失敗します。

普段から値上げができるような信頼関係、存在感を示しておけば、値上げは決して不可能ではありません。

ということで、粗利を確保するためには値上げです。

そして、仕入れコストは下げる。

こういったことを考える。

1年365日考えることが経営です。

そして粗利が増えれば、従業員の給料・家賃・哉う菌報酬・税金・水道光熱費など全て粗利から払えます。

したがって経営の目的は潤沢な粗利の確保です。

粗利を常に引き上げる。これを考えることが経営です。

粗利が増える原因は、お客様しかありません。

会社の活動のエネルギー源となる粗利益をご提供してくださるのはお客様しかいませんし、それを買うかどうかを決めるのは100%お客様の意思です。

お客様が100%意思決定権を持っています。

そのため、お客様にとってナンバー1になることが大事です。

お客様が困った時に、あなたの会社を一番に思い出してもらう、これが会社のブランドです。

今回は、粗利益の重要性について取り上げました。

粗利は経営のエネルギー源なんだと強く意識することが大切ですね。

岸本が代表を務める→株式会社ケーズパートナーズ

岸本圭祐

㈱ケーズパートナーズ 代表取締役 中小企業の➀資金調達、➁経営計画作成・実行、➂スモールM&Aを支援している。

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